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資金繰りと融資・約6分

税金の還付金が来るまで、資金繰りを確保

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

税金の還付を見込んでいても、支払日は先に来ます。入金が遅れても困らないよう、不足する日と金額を調べ、手当てする順番を決めます。

税金の還付を待つ間は、還付金を入れない資金繰り表で、支払いを続けられるか確認します。 設備購入などで消費税の還付を見込んでいても、申告した金額と入金日は別の話です。戻る予定のお金を仕入れや給与の支払いに充てる前に、今ある預金でいつまで足りるかを調べましょう。

1. 「戻る予定」を、支払えるお金に数えない

創業したばかりの会社では、税理士から「今回は還付になる見込みです」と聞いて、資金に余裕ができたと感じることがあります。ただ、その話が決算前の試算なのか、申告を済ませた後なのかで、確認すべきことは変わります。

まず、現在の段階を税理士に聞きます。還付の可否や金額も、会社の状況に応じて税理士に確認してください。

  • 還付額は試算中か、申告済みの金額か
  • 申告がまだなら、提出に足りない資料は何か
  • 申告後なら、税務署から確認や資料提出の依頼が来ているか
  • 入金時期について、現時点で分かっていることは何か

確認が続いている間は、回答や資料の準備に時間がかかる場合があります。「申告が終わったから、次の支払いには間に合う」とは置かず、資金繰り表の脇に、還付予定額と確認した日をメモします。

一人社長なら、資料を探す人も税理士へ返す人も自分です。追加の依頼が届いたら、本業の合間に放置せず、提出する日を決めて返事をしてください。ただし、早く資料を渡したことを、入金日の約束には置き換えないようにします。

2. 残高が足りなくなる「日」を探す

還付の見込みが分かった週に、会社の口座残高と、これからの入出金を一枚に並べます。月末の残高だけを見ると、月の途中の引落しで不足する日を見落とします。直近の支払いが集中する期間は、日付順で確認しましょう。

会計ソフトの利益額から始めるより、銀行口座と請求書を開いた方が手が動きます。次の内容を、残高・入金・出金に分けて書き出してください。

  • 現在使える預金残高
  • 請求済みの売上について、入金予定日と金額
  • 給与、家賃、仕入れ代、カード代の支払日と金額
  • 税金、社会保険料、借入返済の予定日と金額

各日の残高は、前の残高に入金を足し、支払いを引いて求めます。受注できるか分からない商談や、回収日が決まっていない売上は、予定どおり入るお金と分けておきます。

探すのは、還付がなくても支払える最後の日と、その次に不足する金額です。 還付予定額の全額を用意しようとすると、必要以上の借入を考えがちです。支払いに足りない部分と、その後も営業を続けるために残したいお金を分けて把握すると、相談する金額に根拠ができます。

残高がマイナスにならなくても、次の売上入金までに追加の仕入れが必要なら、その支出も加えます。表に載せた支払いだけ済めばよい、という状態では本業が止まってしまいます。

3. 不足が見えたら、回収と支払いから動かす

不足する日が見えたら、借入を申し込む前に、予定を調整できる入出金を調べます。創業初期は、請求書の送り忘れや、急がない設備購入が資金を圧迫していることもあります。

最初に見るのは、すでに終えた仕事です。納品後の確認が止まっているなら相手へ連絡し、請求できる状態なのに未発行なら送ります。契約上の条件を確認せずに、入金日だけ前へ動かすのは避けてください。

次に、これから発注するものと、すでに支払いが決まっているものを分けます。

  • 未発注の備品や広告は、開始を遅らせても売上に響かないか調べる
  • 継続中の契約は、変更できる時期と費用を確認する
  • 仕入れ代の支払日を相談するなら、期日前に相手へ連絡する

支払いの延期は、相手が応じて初めて資金計画へ反映します。連絡しただけの段階では、元の支払日にお金が出る前提を残してください。

給与や税金なども、自社の都合で日付を書き換えないようにします。支払いが難しい見込みなら、期限前に関係する窓口や税理士・社労士へ期限前に相談します。還付待ちであることだけを理由に、ほかの支払いを止める判断は避けましょう。

4. 借りるなら、還付が遅れても返せる条件で

回収や支払いを調整しても不足が残る場合は、金融機関への相談を進めます。残高が尽きる直前では、資料をそろえる時間も、別の手当てを考える時間も減ってしまいます。

相談時には「還付があるので貸してほしい」だけで終わらせず、いつ、何の支払いに、いくら足りないのかを伝えます。手元にそろえる資料は、金融機関の指定に合わせてください。

  • 還付の内容が分かる申告書控えなどの資料
  • 還付を入れずに作った資金繰り表
  • 不足する支払いの内訳と、その後の売上入金予定
  • 借入希望額と、返済に充てるお金の見通し

融資の可否や条件は金融機関が判断します。相談中のお金は、入金する前提で支払いに割り当てないでください。

返済日を考えるときは、還付が遅れた場合の返済原資まで確認します。 売上の入金から返せるのか、返すと翌月の給与が不足するのかを、同じ資金繰り表で見ます。利息や手数料に加え、還付後に早く返す場合の条件も聞いておきましょう。

社長個人のお金を会社へ貸す案もありますが、生活費まで移すと、会社と家計の両方が苦しくなります。出せる上限を先に決め、振込記録を残し、帳簿の処理は税理士に確認します。

5. 今日やること

銀行口座と支払予定を開き、還付が入らない場合の残高を一度出してください。不足する日が分かれば、誰に何を相談するかも決まります。

  • 税理士へ、申告の進み具合と追加資料の有無を確認する
  • 次のまとまった売上入金まで、日付順に入出金を並べる
  • 不足が残るなら、回収の確認、支払いの相談、金融機関への相談に着手する

次の一歩

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