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資金繰りと融資・約6

3か月先のお金、予測と実績を点検しよう

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

資金繰り表は、予定と実際の入出金を比べて更新します。毎週の確認順と、月末残高だけでは見えない不足の探し方をまとめました。

1. 先週の予測と通帳を比べるところから

3か月先のお金を確かめるには、先週見込んだ入出金と、実際の通帳の動きを照らし合わせます。創業直後は、請求から入金までの日数も、毎月出ていく経費も読み切れません。一度作った予測をそのまま使うと、口座残高とのずれが広がります。

資金繰り表があれば、その続きを使ってください。まだ作っていない場合は、表計算ソフトに今月から3か月分の欄を用意します。売上目標を達成できるかより先に、支払日にお金が残るかを確かめましょう。

週に一度、請求書と口座明細を開く時間を予定に入れます。月曜の始業前など、本業に追われる前の時間を選ぶと続けやすくなります。

  • 会社で使う口座の残高と明細をそろえる
  • 発行済みの請求書と、届いた請求書を開く
  • カードの請求確定額と引落日を確認する
  • 前回の予測に使った表を残しておく

2. 表には「予定・実績・差額」を並べる

横方向には月ごとに「予定」「実績」「差額」の欄を置きます。縦方向は、月初残高、入金、出金、月末残高の順です。入出金の内訳は、請求代金、仕入れ、外注費、給与など、自社で確認しやすい名前にします。

計算は、月初残高に入金合計を足し、出金合計を引くだけです。その月の月末残高を、翌月の月初残高につなげます。複数口座をまとめる場合、自社口座間の振替は入出金合計から除きます。移したお金を収入に含めると、使える資金を多く見積もってしまいます。

予定は上書きせず、実績と並べて残します。 月の途中では、月初の予定とは別に「ここまでの実績+月末までの予定」で着地見込みを出してください。

  • 月初残高は、口座残高と手元の現金を合わせる
  • 入金は、売上代金と借入などを分けて記入する
  • 出金は、費用の支払いと借入返済などを分ける
  • 差額は「実績から予定を引く」で統一する

出金の差額がプラスなら、予定より多く払ったという意味です。符号だけで判断せず、差が出た行に理由を短く書き添えます。

3. 入金のずれは、請求書ごとに追う

入金が予定を下回ったときは、まず発行済みの請求書と照合します。売上そのものが減ったのか、振込が翌月へずれただけなのかで、その後の予測が変わるためです。

納品が遅れて請求も遅れたなら、請求予定日と相手の支払条件を確認し、入金予定を移します。支払期日を過ぎた請求については、相手に請求書が届いているか、支払処理が進んでいるかを確かめます。元の月と移動先の月に同じ代金を残さないようにしてください。

まだ受注していない案件は、支払いを判断するための入金予定と分けておきます。「商談が決まれば払える」という状態では、受注が延びるだけで資金が足りなくなります。

  • 発行済みの請求は、請求額・期日・入金額を照合する
  • 未請求の受注は、納品予定と締め日を確認する
  • 期日を過ぎた請求は、確認した入金見込み日を記録する
  • 未受注の商談は、別欄に置いて管理する

入金が早まった場合も、翌月の予定から消します。今月の残高が増えた分を自由に使うと、翌月に足りなくなることがあります。

4. 支出が減っていても、安心するのは早い

出金が予定より少ないときは、支払いが後ろへずれただけではないかを調べます。外注先から請求書がまだ届いていない、カード利用分が次回請求に回った、といった理由なら、今後の出金は減っていません。

届いていない請求書でも、発注内容と金額が分かれば予定に入れます。未確定なら見積書などを基に仮の額を置き、確認先を書いておきましょう。空欄にすると、確認するときも見落としやすくなります。

帳簿の利益からは見えにくい支払いにも目を向けます。借入元本の返済や設備代は資金を減らします。一方、過去に買った設備の代金を費用に配分する減価償却費は、その月の出金には加えません。

  • 支払い済みの経費をカード引落時に二重計上していないか
  • 発注済みで請求書が未着の支払いを入れたか
  • 借入返済、年払い契約、設備代を入れたか
  • 税金・社会保険料の支払予定を確認したか

税額が分からない場合は、税理士に概算と納付時期を確認します。顧問契約が未定でも、届いた納付書や通知を先に表へ反映してください。

5. 月末に残っていても、途中で足りるか

毎月末の残高がプラスでも、入金より先に支払いが集中すると不足します。給与や仕入れの支払日から、大口入金の日まで間が空く月は、その期間を日付順に並べ直してください。

細かく確認するのは、残高が薄くなる月からで構いません。月初のお金に、予定日の順に入金を足し、出金を引いていきます。不足を探す基準は、月末残高より「途中でいちばん少なくなる残高」です。

  • 大きな入金と出金を、予定日順に並べる
  • 最低残高になる日と、その金額を確かめる
  • 大口入金が遅れた場合も計算する
  • 支出を延期した場合の残高を計算する

残高がマイナスになるなら、その額が計算上の不足分です。ただし、残高ゼロまで使う前提では、急な支払いに対応しにくくなります。入金の遅れに備えて残したい額も決め、その額まで補う必要があるかを見ます。

不足が見えたら、未入金の確認、延期できる支出の選別、支払条件の相談を進めます。支払日は自分の判断だけで変更せず、相手と合意してから予測に反映します。借入が必要なら、足りなくなる日と金額を示して金融機関へ相談します。実行前の融資は、支払いに使える資金として扱いません。

6. 今日やること

まず今月の予測を保存し、通帳と違った行に理由を一言ずつ書いてください。その修正を翌月以降にも反映すると、次に手を打つ日が見えてきます。

  • 今月の表に実績と差額の欄を作り、入出金を照合する
  • ずれた入金と未払いの支出を、正しい予定月へ移す
  • 残高が最も少ない日を確かめ、必要な連絡を予定に入れる

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