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資金繰りと融資・約6

初めての海外送金、手数料はいくら?

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

海外送金は、送金手数料だけでは総額が分かりません。通貨と相手に届く金額を決め、費用を比べて送る手順を整理します。

海外送金は、請求書の通貨と相手に届くべき金額を確認してから申し込みます。画面に表示された送金手数料だけで選ぶと、途中で費用が引かれ、支払ったつもりでも不足が残る場合があります。

創業直後は、口座開設が済んでいても海外送金の利用手続きが終わっていないことがあります。最初の請求書を受け取った日に、利用条件と支払期限を確認するところから始めてください。

1. 最初に「何通貨で、いくら届けばよいか」

請求書に米ドル建ての金額が書かれていたら、その通貨と金額が支払いの出発点です。日本円で送ってよいかを自己判断すると、相手側での両替によって不足が生じたり、受け取れなかったりするおそれがあります。

取引先には、請求書の金額を満額受け取る必要があるのか、銀行手数料をどちらが負担する約束なのかを確認します。注文時の契約や見積書にも記載があれば、照らし合わせてください。

  • 支払通貨と請求金額を確認します。
  • 送金日と着金日のどちらが支払期限か確認します。
  • 送金側・受取側の費用負担を確認します。

送金金額と実際の着金額は異なる場合があります。 満額の着金が必要なら、その条件を送金サービス側にも伝えます。回答はメールなどで残すと、後から不足額について話し合う際に確認しやすくなります。

2. 費用は送金料・両替・途中の銀行で見る

海外送金の費用には、申し込み時に払う送金手数料のほか、両替に伴う負担があります。円から外貨に換える場合、適用される為替レートに手数料相当が含まれる方式も、両替費用が別に表示される方式もあります。

さらに、相手の銀行へ資金を届ける途中で、別の銀行を経由する場合があります。その中継銀行や受取銀行で費用が引かれると、送金額と着金額がずれます。どこでいくら引かれるかを、申し込み時点では確認できない送金もあります。

  • 送金手数料はいくらか確認します。
  • 適用レートと、別途かかる両替費用を確認します。
  • 中継銀行・受取銀行の費用が差し引かれるか確認します。
  • 取消し・組戻し・返金時の費用条件を確認します。

海外送金の費用は、通貨・金額・送金先によって異なります。通貨、送金額、送り先、利用するサービスで変わるため、今回の請求書に合わせて見積もります。

家賃や税金の支払いが近い会社は、送金額だけを口座に用意しないようにしてください。申込時の円換算額と費用を確認し、国内の支払いに必要なお金も残します。

3. 比較するのは、同じ着金額に必要な円の総額

銀行と資金移動サービスなどを比べるときは、同じ通貨・同じ受取額を指定し、できるだけ近い時刻に見積もります。時間が離れると為替レートが動き、手数料による差が見えにくくなります。

比較の基準は、同じ金額を相手に届けるために会社が払う総額です。 手数料の表示が小さくても、両替レートや受取時の差引額まで含めると、支払総額が増える場合があります。

ただし、着金額を事前に確定できない方式では、総額だけで比較しきれません。送金手数料と両替費用は別々に計算します。

  • 法人名義で利用できるか調べます。
  • 送金先の国・通貨・取引内容に対応しているか調べます。
  • 受取額を確定できるか調べます。
  • 予定着金日と追加資料の提出条件を調べます。

初回は本人確認や取引内容の確認に時間がかかる場合があります。申込画面にある所要日数だけを見て、支払期限当日に手続きを始めるのは避けましょう。間に合う見込みが立たなければ、先に取引先へ支払日の相談をします。

4. 送信ボタンの前に、口座と負担区分を照合する

必要な情報は送金先によって異なりますが、受取人の正式名称・住所、銀行名、口座情報などが基本です。銀行を識別するSWIFT/BICや、国によって使われる口座番号形式のIBANを求められることもあります。取引先から受け取った情報を使い、推測で補わないでください。

請求書の会社名と受取人口座の名義が違う場合は、理由を確認してから進めます。メールで突然「振込先が変わった」と届いたときも、返信だけで済ませず、以前から知っている電話番号など別の経路で確認します。

  • 受取人名義と口座情報を請求書などに照合します。
  • 送金目的を、実際の商品・サービスの内容に沿って入力します。
  • 手数料の負担区分と、受取額の表示を確認します。
  • 請求書番号など、相手が入金を特定するための情報を記載します。

負担区分には、送金人負担を表すOUR、双方が分担するSHA、受取人負担のBENなどの表示があります。選べる区分や費用の扱いはサービスによって違います。送金人負担を選んだ場合も、それだけで満額着金が保証されるとは考えず、差引きの可能性を確認します。

入力を終えたら一度請求書に戻り、通貨、金額、口座番号を読み合わせます。一人社長なら、入力直後にそのまま確定せず、少し間を置いて再確認する時間を取ってください。

5. 送金後は着金確認までを一つの仕事にする

申し込みを受け付けた表示と、相手が受け取った状態は同じではありません。手続き後は送金控えを送り、予定着金日を過ぎたら受領状況を確認します。控えを共有する際は、無関係な残高や取引情報が写り込んでいないかも確認してください。

不足や未着が分かったら、すぐに追加送金せず、まず送金サービスへ状況を照会します。受取側の照合待ちなのか、費用が引かれたのかで、その後の対応が変わるためです。

  • 請求書と注文・契約の記録を残します。
  • 送金控えと円での支払総額が分かる明細を残します。
  • 適用レート、手数料、相手の受領連絡を残します。

外貨で計上した仕入れなどは、計上時と支払時のレートの違いにより、為替差損益が生じることがあります。初回は資料一式を税理士に渡し、帳簿への入力方法を確認してください。税理士が未定なら、円の引落額だけを記録して終わらせず、元の外貨金額も残しておきます。

6. 今日やること

まずは手元の請求書一枚で、送金の条件をそろえます。比較と入力は、その後に進めてください。

  • 取引先に支払通貨、必要な着金額、期限、手数料負担を確認します。
  • 法人で使える送金方法の見積もりを取り、円の支払総額と予定着金日を比べます。
  • 請求書、口座情報、送金控えをまとめる保存先を作ります。

次の一歩

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