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届出と保険・約6

会社名で商品を出す前に商標を調べよう

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

登記した会社名でも、商品名として使う前に商標の確認が必要です。候補の検索から出願の相談まで、印刷や公開の前に進める順番を整理します。

1. 名前は、印刷や公開の前に調べます

会社名を商品やサービスの名前に使うなら、パッケージやホームページの制作を頼む前に商標を調べます。会社の登記が済んでいても、その名前を商品に使って問題がないと確認されたわけではありません。

商標は、お客さんが商品やサービスの提供元を見分けるための名前やマークです。他社の登録商標との関係によっては、販売を始めた後に名前の変更を求められるおそれがあります。箱やラベルを刷り直すだけでなく、販売ページの修正や取引先への説明も生じます。

登記した会社名と、商品に使える名前は、分けて確認します。 創業直後で予算が少ないほど、名前を変えやすいうちに調べる順番を守りたいところです。

  • 商品名の候補を出した段階で、最初の検索をします。
  • デザインや印刷を発注する前に、似た商標を確認します。
  • 販売ページや広告を公開する前に、出願するか判断します。

制作をすでに頼んでいる場合は、名前が未確定だと担当者に伝え、印刷や公開まで進めないよう調整します。

2. 検索する前に「名前と売るもの」を書く

名前だけでは、商標の確認は進みません。商標の権利は、その名前やマークと、対象となる商品・サービスを組み合わせて判断するためです。同じ名前が見つかっても、対象が離れていれば直ちに使えないとは限りません。反対に、完全一致しなくても、似ていると判断される場合があります。

検索前に、候補の表記と使い道を一枚のメモにまとめます。ロゴが未完成でも、文字の名前から調べられます。

  • 漢字、ひらがな、カタカナ、英字での表記候補を書き出します。
  • お客さんに読んでほしい読み方を整理します。
  • 販売する商品や提供するサービスを具体的にまとめます。
  • 近いうちに追加する予定の商品やサービスも控えておきます。

「食品」だけで済ませず、「焼き菓子を製造して販売する」のように実際の仕事まで落とします。商品につける名前なのか、通販サイトの店名なのかも分けておくと、確認すべき範囲を整理しやすくなります。

会社名をそのまま使う案に加え、別の候補も残しておきます。一つに決めてから探すと、似た名前が見つかったときに制作が止まりがちです。

3. J-PlatPatでは表記と読み方の両方を探す

最初は、一般の検索サイトで候補名を調べ、同じ分野で使われていないか見ます。ただし、検索結果に出ない名前でも、商標が出願・登録されている場合があります。続けて、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」の商標検索を使います。

まずは名前の文字で探し、次に読み方でも探します。英字の綴りが違っていても、口に出すと似ている名前を拾うためです。読み方から似た商標を探す項目は「称呼(類似検索)」と呼ばれます。

  • 検索項目の「商標(検索用)」で候補名や表記違いを検索します。
  • 検索項目の「称呼(類似)」で読み方をカタカナで検索します。
  • 見つかった候補を開き、対象の商品・サービスを確認します。
  • 出願中か登録済みかなど、表示されている経過や状態を確認します。

検索結果では、名前の横にある分類番号だけを見て終わらせないでください。商品・サービスを整理する「区分」が違っても、似た範囲として扱われる場合があります。検索を補助する「類似群コード」もありますが、コードの一致・不一致だけで使用の可否を決めるものではありません。

検索で見つからないことと、安心して使えることは同じではありません。 表記の拾い漏れや情報の反映時差もあるため、検索日、入力した言葉、気になった結果を残します。専門家への相談も、この記録があると具体的に進められます。

4. 似た名前があったら、ロゴ作りより先に相談する

似た名前を見つけても、自分だけで「少し違うから大丈夫」と判断しないでください。商標の類似性は、見た目だけでなく、呼び方や意味合い、対象の商品・サービスとの関係も含めて判断されます。

文字の色を変える、字体を変える、ロゴを添えるといった修正だけでは、問題を解消できない場合があります。会社名の前後に短い言葉を足す案も、検索し直して確認します。

判断に迷ったら、商標を扱う弁理士や、INPITの知財総合支援窓口に相談します。名前の好みを伝えるだけでなく、実際に何へ使うか、いつ公開するかを共有してください。

  • 候補名と読み方、ロゴ案があればその画像を用意します。
  • 商品の説明、販売ページ案、販売方法をまとめます。
  • 気になった商標の出願番号や登録番号を控えます。
  • 印刷の発注日、公開予定日、変更できる最終日を伝えます。

まだ候補を選んでいる段階なら、名前を変える費用は抑えやすくなります。相談結果を待つ間は、商品説明や写真の準備など、名前が変わっても使える作業を進めます。

5. 出願するなら、名義と守る範囲を決める

使い続けたい名前なら、検索後に出願を検討します。商標は原則として先に出願した側が優先されるため、公開して反応を見ている間に、他者の出願が先行する可能性もあります。ただし、出願すれば登録されるわけではなく、特許庁の審査があります。

会社の商品として育てる予定なら、会社名義での出願を軸に相談します。代表個人の名義で進める場合は、誰が権利を保有するのかを先に整理してください。

また、文字の名前を守りたいのか、図形を含むロゴを守りたいのかで、出願内容の検討も変わります。予算が限られているからこそ、用途を曖昧にしたまま申し込まないようにします。

  • 出願人を会社にするか、個人にするか決めます。
  • 名前とロゴのうち、何を優先して出願するか相談します。
  • 対象とする商品・サービスと費用の見積もりを確認します。
  • 出願後の連絡を受ける担当者とメールアドレスを決めます。

出願済みでも、他者の権利を侵害しないと保証された状態ではありません。 印刷や公開の時期は、調査結果と名前を変更した場合の負担を踏まえて決めます。高額な包装資材をまとめて発注する予定なら、その事情も弁理士へ伝えて判断を相談します。

6. 今日やること

候補名と売るものを一枚に書き、印刷の発注日までに検索と相談の時間を確保します。すでに公開している場合も、次の増刷や広告出稿の前に確認を進めます。

  • 候補名の表記・読み方と、使う商品・サービスを書き出します。
  • J-PlatPatで文字と読み方を検索し、検索日と気になる結果を保存します。
  • 印刷・公開の予定を確認し、似た商標がある場合や出願を考える場合は相談日を決めます。

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