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売上をつくる・約6

納期に間に合わない、いつどう伝える?

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

納期の遅れが見えたら、原因調査の完了を待たずに連絡します。相手への影響と代案を整理し、次の報告まで約束する手順をまとめます。

1. 遅れる可能性が見えた時点で一報を入れる

約束の納期に間に合わない可能性が見えたら、その時点でお客さんに連絡します。新しい納品日が決まっていなくても、「何が分かっていて、何が未確認か」は伝えられます。

一人で営業も作業も担っていると、「今夜頑張れば取り戻せる」と連絡を後回しにしがちです。ただ、納品を待つ相手にも、社内確認や告知、次の工程があります。直前まで知らせないと、相手が予定を組み替える時間まで失われます。

連絡の基準は、遅れの確定よりも、約束どおりに終えられる見通しが崩れたかどうかです。 外注先から未着の連絡が来た、作り直しが必要になったなど、当初の予定では収まらない事情が出たら、まず手を止めて状況を整理します。

  • 約束した納品日と、渡す範囲を確認します。
  • 完了した作業と、残っている作業を分けます。
  • 納期を守るための前提が崩れていないか確認します。

遅れるかどうか判断がつかない場合も、黙って待つより「納期に影響する可能性があり、確認中です」と伝えます。その際は、次に状況を報告する時点も添えます。

2. 原因の説明より、相手の何が止まるか

最初の連絡に向けて整理するのは、作業が遅れた理由だけではありません。納品が遅れると、お客さんの何に影響するかを先に考えます。

たとえば、ホームページの制作なら、公開後に広告を出す予定があるかもしれません。印刷物なら、配布する催しの日は動かせない可能性があります。同じ遅れでも、社内で確認する日を変えれば済む場合と、販売の機会を逃す場合では、提案すべき対応が変わります。

発注時のメールや打ち合わせメモを見返し、不明な点は最初の連絡で聞きます。相手の事情を推測だけで決めないようにします。

  • 納品後に予定している作業や行事は何かを確認します。
  • 日程を動かせない工程はどれかを確認します。
  • 先に必要な部分と、後でもよい部分を確認します。

原因は「確認作業を短く見積もっていました」など、分かっている事実を簡潔に伝えます。外注先や仕入れ先に原因があっても、相手が知りたいのは、自社からいつ何を受け取れるかです。責任の押し付けに聞こえる説明を長く続けないようにします。

3. 代案は、相手が選べる条件までそろえる

謝罪だけで終わると、お客さんが対応策を考えることになります。こちらから出せる案を整理し、納品範囲、時期、相手に増える手間をセットで示します。

よく使うのは、完成した部分を先に渡す案、必要な機能や数量を絞る案、全体の納品日を変更する案です。ただし、分割して渡すことで相手の確認作業が増えるなら、その負担も伝えます。「先に一部を送れば解決する」とは限りません。

  • 分割納品なら、先に渡すものと残りを渡す時期を示します。
  • 範囲を減らすなら、省く内容と後から対応する内容を示します。
  • 日程を変えるなら、確認や修正も含めた予定を示します。

新しい納期は、挽回したい気持ちではなく、残作業と確認に必要な時間から決めます。 自分の制作が終わる時点を納品日とすると、検品や修正で再び遅れかねません。外注先の回答待ちなど、自分では決められない部分も分けておきます。

まだ見通せない工程があるなら、無理に日付を約束せず、「仕入れ先の出荷予定を確認してから、納品日をご連絡します」と伝えます。代案が未完成でも一報は入れ、次の報告までに詰めればよいのです。

値引きを最初の解決策にする必要はありません。まず、相手の予定への影響を減らせるかを相談します。追加費用や料金の調整が生じる案は、金額の扱いも合意してから進めます。

4. 最初の連絡は、謝罪・影響・代案の順で

近い納期や相手の当日の業務に影響する場合は、メールを送っただけで終えず、電話など普段の連絡手段でも知らせます。担当者が内容を確認したかまで追います。

伝える順番を決めておくと、焦っていても説明が散らかりません。たとえば、制作物の一部が間に合わない場合は、次のように伝えます。

「お約束した納品日に、全ページをお渡しするのが難しい見込みとなりました。申し訳ありません。修正作業の見積もりが不足しており、商品紹介ページが未完成です。完成済みのページを先にお渡しする案と、全体の納品日を変更する案をご相談したく、ご連絡しました。公開予定への影響を伺ったうえで、残りの工程を確認し、本日中に改めてご報告します。」

「本日中」の部分は、自分が守れる報告時点に置き換えます。状況によっては、相手が社内へ説明するための短い文面も用意すると、担当者の負担を減らせます。

  • 約束を守れない見込みと、おわびを伝えます。
  • 遅れる範囲と、判明している理由を伝えます。
  • 代案と、次に報告する時点を伝えます。

「少し遅れそうです」「なるべく早く対応します」だけでは、相手は判断できません。未確定の部分を隠さず、どこまで決まっているかを明らかにします。

5. 電話で決めた内容も、文章に残す

話し合いが終わったら、変更した納品範囲や日程をメールなどで送り、認識が合っているか確認します。一方的に「納期を変更します」と通知して済ませないようにします。

契約書や発注書に納期変更の手続きがある場合は、その内容も確認します。お客さんの了承を得る前に仕様を省いたり、別の商品へ切り替えたりしないでください。

  • 合意した納品範囲と日程を記載します。
  • 双方の確認作業と、その予定を記載します。
  • 追加費用や料金調整について決めた内容を記載します。

約束した報告時点には、進展がなくても連絡します。 相手が催促しないと状況が分からない状態を作らないためです。再び遅れそうなら、その兆しが出た時点で相談します。

納品後は、見積もり漏れ、確認待ち、同時受注の詰め込みなど、今回の原因を振り返ります。次の案件では確認工程を予定に入れる、外注先への確認を早めるなど、変える点を一つ決めます。

6. 今日やること

抱えている案件から、予定が崩れかけているものを確認してください。該当する案件があれば、新しい納期が決まる前でも一報を入れます。

  • 進行中の案件について、約束した納期と残作業を並べます。
  • 遅れそうな案件の影響と、提示できる代案を書き出します。
  • 相手に状況を伝え、次に報告する時点を約束します。

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