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売上をつくる・約6

初めての会社案内、何を載せてどう作る?

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

会社案内は、相手が社内で相談するときにも使う資料です。載せる情報を絞り、PDF配布と印刷発注まで進める手順を整理します。

1. 最初の会社案内は、商談後に渡す一枚から

初めて作る会社案内は、A4の両面に収まる量を目安に、誰のどんな仕事を引き受ける会社かをまとめます。設立直後でサービスや料金が変わりやすい時期に、何ページも作り込むと、直す手間が増えて配るのが遅れます。

まず想定したいのは、商談相手が資料を持ち帰り、上司や同僚に相談する場面です。口頭の説明を聞いていない人にも、依頼できる内容と連絡先が伝わるかを基準にします。

作り始める前に、紙の端に次の項目を書いてください。

  • 読む人:どの業種の、どの仕事を担当する人か
  • 渡す場面:初回訪問、商談後のメール、取引先登録など
  • 読んだ後の行動:問い合わせ、見積依頼、打ち合わせの予約など

複数の事業を始めていても、最初の版では今回の相手に関係する事業を中心に据えます。別の事業まで同じ分量で並べると、何を頼めばよい会社なのかが伝わりにくくなります。

2. 表面は「頼める仕事」、裏面は「会社の情報」

相手が知りたいのは、自社の困りごとをどこまで任せられるかです。 表面の上部には、社名とともに「小規模店舗の予約サイト制作」のように対象と仕事を一文で書きます。「お客様の未来を支える」といった言葉だけでは、発注する仕事を想像できません。

その下に、提供内容、対応範囲、相談から納品までの流れを置きます。裏面には会社概要や問い合わせ先をまとめると、商談中にも必要な情報を探しやすくなります。

掲載する原稿は、次の順で集めます。

  • 提供内容:扱う商品やサービス、納品するもの
  • 対応範囲:地域、オンライン対応、引き受ける作業
  • 依頼の流れ:相談、内容確認、見積、発注、納品
  • 会社概要:正式な商号、所在地、設立年月、代表者名、事業内容
  • 問い合わせ先:担当窓口、業務用メール、電話番号、Webサイト

価格が案件ごとに変わるなら、無理に一律料金を載せず、見積に必要な情報を書きます。制作会社なら「ページ数、原稿の有無、希望納期をお知らせください」と添えると、相手が相談を始めやすくなります。

電話に出られない時間が多ければ、メールを主な窓口にします。載せる連絡先は、日常的に確認して返事をするものに絞ってください。

3. 若い会社の信頼は、仕事の進め方で伝える

設立したばかりでも、引き受ける範囲と進め方は説明できます。会社を立派に見せようと文章を増やすより、発注前に相手が不安に感じる点を埋めます。

たとえば、窓口は誰か、見積の前に何を確認するか、途中で依頼内容が変わったらどう扱うか。小さな会社では代表が営業から納品まで担当する場合もあります。その体制を短く書けば、相手は連絡の取り方を判断できます。

原稿に入れる候補は、実際に続けられる約束に限ります。

  • 相談窓口:代表が直接対応するのか、担当者を置くのか
  • 着手条件:依頼内容と見積への合意後に作業を始めるのか
  • 途中確認:案や試作品を、どの段階で確認してもらうのか
  • 変更対応:追加作業が出たとき、費用と納期をどう相談するのか

「何でも対応」「即日対応」と広げると、本業が忙しい時に守れなくなります。翌営業日中に返事をする運用が難しければ、返信時間の約束は載せず、受付窓口だけを明記します。

資格や許可が法人でも有効か、名義や要件を確認してから入れてください。会社の説明と代表個人の経歴も分け、誰についての情報かが分かるようにします。

4. 原稿を固めてから、配置と読みやすさを整える

文章は先に文書ソフトで作り、内容が決まったら使い慣れたスライドソフトなどに移します。最初から色や写真を選び始めると、必要な説明が抜けたまま見た目だけが完成しがちです。

表面の上部に何をする会社か、中央に提供内容、下部に依頼の流れを配置します。裏面には会社概要と問い合わせ先を置きます。見出し、本文、補足の文字の大小に差をつけ、色はロゴと合う少数に絞ると整理しやすくなります。

初稿ができたら、次を確認します。

  • 社名や所在地が、現在の正式な表記と一致しているか
  • 略語を知らない人にも、頼める仕事が伝わるか
  • 写真やイラストの利用条件が、商用利用や配布に合っているか
  • 問い合わせ先が、背景に埋もれず読めるか

余白が足りない場合は、文字を小さくする前に文章を削ります。同じ説明の繰り返しや、相手の判断に関係しない沿革から見直してください。

可能なら事業を詳しく知らない人に渡し、「どんな仕事を頼めそうか」を聞きます。答えが意図とずれていたら、冒頭の一文とサービス名を直します。

5. PDFと試し刷りを確認してから配る

配布するPDFと、印刷会社へ渡すデータは、用途に合わせて確認します。 PDFを書き出したら、編集画面では気づかなかった文字の欠けや改行のずれを点検します。パソコンに加えてスマートフォンでも開き、連絡先を読めるか、リンクが目的のページへ移動するかを試してください。

紙で渡す予定なら、先に手元のプリンターで原寸の両面印刷をします。画面では鮮やかでも、紙では薄い文字が読みにくくなることがあります。

印刷発注前には、依頼先の入稿案内で次を確認します。

  • 仕上がりサイズ、用紙、両面印刷の向き
  • 対応するファイル形式と、文字の埋め込みなどの指定
  • 裁断位置まで色や写真を置く場合の、外側の余白の指定
  • 写真の解像度や色設定、確認用の仕上がり画像
  • 納品予定日、送料を含む費用、注文部数

名刺代わりに試す段階なら、次の訪問や商談で使う分を基準に部数を決めます。配った相手から同じ質問が続いたら、その答えを次の版に加えます。

更新日を紙面の隅に記載し、編集用ファイルと配布用PDFを分けて保存します。Web上で公開する場合は、掲載先の差し替えも更新作業に含めてください。QRコードを載せるなら、紙に印刷した状態で読み取り、正しいページが開くかまで確認します。

6. 今日やること

まず原稿だけを一枚に集めます。見た目の調整に入る前に、次の商談で渡せる内容かを確認してください。

  • 次に渡す相手を一人決め、読んだ後に取ってほしい行動を書く
  • 提供内容、依頼の流れ、会社概要、問い合わせ先を一つの文書に集める
  • PDFの確認日と試し刷りの日を予定表に入れる

次の一歩

事前登録すると開始時に案内が届き、資料56本が開けます。