売上をつくる・約6分
商談後の返事待ち、いつ連絡する?
公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論
商談の終わりに次回連絡日を決めると、返事待ちの案件を追いやすくなります。保留の理由を聞き、次に動く案件と待つ案件を整理しましょう。
商談後の連絡は、別れ際に「次にいつ、何を確認するか」を決めておくと進めやすくなります。「ご検討ください」で終えた案件も、判断に必要な情報と連絡日を一度そろえれば、次の動きを決められます。
1. 商談の最後に、次の連絡日を決める
「社内で検討します」と言われたら、結果を待つ前に検討の予定を聞きます。相手も返事の日を決めていないことがあるので、「いつ決まりますか」と結論だけを求めるより、途中の予定から確かめるほうが答えてもらいやすくなります。
たとえば、来週の会議で相談する予定なら、「では、会議後の木曜日にメールで状況を伺ってもよいですか」と提案します。会議までに比較資料が必要なら、先にそれを送る約束をします。
- 誰が提案内容を確認するかを聞きます。
- 検討する会議や相談の予定を聞きます。
- 次に連絡する日と手段を決めます。
次回連絡日は、契約を決めてもらう期限と分けます。 木曜日に結論が出なくても、何が残っているかを聞ければ次へ進めます。日程が読めない相手には、「再来週に一度、状況だけ伺いますか」と仮の日を置き、都合を確かめてください。
2. 約束がない案件は、一度だけ日程を提案する
すでに商談を終え、返事を待っている案件なら、まず送信済みメールを見直します。相手の返答待ちだと思っていても、追加資料や見積の修正版を自分が送っていない場合があります。こちらの宿題が残っていたら、その対応が先です。
連絡日の約束も相手の検討予定も分からないときは、商談から数営業日を置いて連絡する運用から始めます。これは自社で決める目安です。「月末までは手が空かない」と聞いていたなら、その予定に合わせます。
- 送ると約束した資料を送付済みか確認します。
- 相手から聞いた繁忙期や検討時期を確認します。
- 状況を伺う日を一つ提案します。
文面は「先日のご提案について、追加で必要な資料はありますか。来週火曜日を目安に、検討状況をメールで伺ってもよろしいでしょうか」ほどで足ります。新しい説明を長く足すと、読む負担が増えます。相手に答えてほしい用件を絞りましょう。
3. 「検討中」の中身を一つずつ聞く
予定の日に連絡して「まだ検討中です」と返ってきたら、すぐに値引きを出すのは待ってください。価格が理由とは限りません。担当者は進めたくても上司に説明できていない、開始時期が決まらない、今の取引先との調整が残っている、といった事情も考えられます。
まずは「判断を進めるうえで、今いちばん確認したい点はどこでしょうか」と聞きます。答えが曖昧なときに限り、商談で出た話に沿って質問を具体化します。
- 費用が気になる場合は、予算の上限か、費用に見合う効果への疑問かを聞きます。
- 社内確認が残る場合は、説明に足りない資料があるかを聞きます。
- 時期が合わない場合は、いつ頃なら検討を再開できそうかを聞きます。
一度のメールに質問を全部並べる必要はありません。相手の返答を受けて、必要なところだけ掘り下げます。
保留理由は、相手が話した事実と自分の推測を分けて残します。 「高いと思っていそう」だけでは、次も値段の話をしてしまいます。「予算は未確認。今月は別案件を優先すると回答」のように記録すれば、値引きより再開時期の確認が先だと分かります。
理由を聞けても、その場で解決を急がなくて構いません。「比較に必要な範囲を確認して、明日お返事します」と持ち帰るほうが、無理な約束を避けられます。
4. 保留理由に合わせて、次の一手を小さくする
聞いた理由に対して、一つだけ対応を決めます。上司への説明が止まっているなら、提案書を丸ごと作り直すより、導入目的・費用・開始までの流れを短くまとめた資料で足りるかを確認します。予算が合わないなら、値引きの前に、依頼範囲を狭めても役に立つかを相談します。
- 資料が足りない案件は、送る内容と送付日を決めます。
- 時期が先の案件は、再び連絡する月や日を決めます。
- 現時点で必要性がない案件は、いったん追客を終えます。
対応のあとも、次回連絡日を添えます。「資料をお送りします」で終わると、また返事待ちに戻るためです。「水曜日に送付し、翌週月曜日に不足がないか伺います」とつなげます。
ただし、相手が「必要になったらこちらから連絡します」と明確に伝えた場合は、その意向に従います。断りや連絡不要の申し出があった案件も、追客を止めて記録します。
5. 返事がない案件は、毎週の確認で区切る
一人で営業と納品を担う創業期は、返事のない案件を毎日気にしていると、本業の時間が削られます。週に一度、予定表と案件一覧を照らす時間を設けましょう。最初は表計算ソフトで十分です。
連絡予定日を過ぎても返事がなければ、まず一度、短く確認します。それでも反応がない場合は、追い続ける期限を自社で決めます。たとえば、一週間ほど間を空けて区切りの連絡を送り、その後は追客を止める運用が考えられます。相手と別の予定を約束していれば、そちらを優先します。
- 最終連絡日と、返答の有無を残します。
- 相手が述べた保留理由を短く記録します。
- 次の行動と実行日、または追客終了を記入します。
区切りの文面は「今回の件は、いったんこちらからの確認を終えます。検討を再開される際は、このメールにご返信ください」と簡潔に伝えます。実際にはない申込期限を設けて、返事を急がせる必要はありません。
返事がない案件を、受注予定として扱わないようにします。 「提案済み」と「発注の合意あり」を一覧で分ければ、期待だけで仕事量を見込まずに済みます。追客を終えた理由は「返信なし」と残し、価格や競合に負けたと決めつけないでください。
6. 今日やること
返事待ちの案件を開き、次に動く日が空欄のものから整えます。件数が多ければ、商談時期が新しい案件から手を付けましょう。
- 返事待ちの案件に、最終連絡日・保留理由・次の行動を書き込みます。
- 連絡日の約束がない相手に、状況を伺う日を提案します。
- 次の商談のメモに「検討予定と次回連絡日を聞く」と追記します。