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売上をつくる・約6

問い合わせへの返事、毎回ゼロから書いてない?

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

受付時に聞く項目と返信文を決めれば、返事のたびに悩まずに済みます。未対応の問い合わせを残さない管理方法も整えましょう。

1. 受付の返事と、正式な回答を分ける

問い合わせには、詳しい見積もりができるまで待たず、まず受け取ったことと次の連絡予定を返します。一人で営業も納品も担う創業期は、調べてから返そうとしたメールが、そのまま翌週まで残りがちです。

最初の返事で、すべての質問に答える必要はありません。「受け取りました」「次はいつ、何をお伝えします」まで返すと、相手は待つ目安を持てます。社内でも、受付を済ませた案件と、回答まで終えた案件を区別しやすくなります。

まずは本業の予定を見て、無理なく続けられる確認時間を決めてください。たとえば始業時と夕方に受信箱を見る運用です。これは自社で決める目安であり、業界共通の期限ではありません。

  • メールやフォームを確認する時間を決めます。
  • すぐ答えられない内容には、次の連絡予定を返します。
  • 約束した日に回答が間に合わなければ、進捗と新しい予定を伝えます。

「早めに返す」だけでは、忙しい日でも期限を守れない可能性があります。受付と回答を分けておけば、調査が必要な案件にも短い返事を出せます。

2. 最初に聞くのは、対応を決めるための項目

受付時の質問は、受けられる仕事か、いつまでに動く必要があるかを判断するために絞ります。初回商談で聞く詳しい課題や社内事情まで、最初のメールに詰め込まないようにします。

たとえば制作業なら、依頼内容と希望時期が分かるだけで、日程を確認して次へ進める場合があります。現地での作業なら場所も必要です。相手がすでに書いている情報を読み取り、足りない項目だけ聞きましょう。

共通の確認項目は、次を土台にします。

  • 何を依頼・相談したいのかを確認します。
  • いつごろの実施・納品を希望しているかを確認します。
  • メールで呼びかける担当者名と、返信先を確認します。
  • 対応可否に関わる場所・数量・対象範囲を確認します。

予算で提供内容が変わる仕事なら、「ご予算が決まっていればお知らせください」と添えます。まだ検討段階の人に、回答を強いる必要はありません。

フォームを使っている場合も、項目を一度に増やすより、実際の問い合わせで何が不足したかを見て調整します。受付だけでは使わない住所や資料まで求めると、相手にも自社にも余計な手間が増えます。

3. 返信文は「受付・確認・辞退」を用意する

先月までに送った返事から、繰り返し使った文を拾って保存します。まだ問い合わせが少なければ、受付、追加確認、対応できない場合の文面から作れば十分です。専用システムを契約する前に、メールのテンプレート機能や共有文書で始められます。

受付の基本文は、次のような形です。

「お問い合わせありがとうございます。[相談内容]について承りました。対応可否を確認し、[日付]までにメールでご連絡します。確認のため、[不足している項目]をお知らせいただけますでしょうか。」

追加確認では、質問だけで終わらせず、答えをもらった後の動きも添えます。「ご希望の数量を確認後、見積もりのご案内までに必要な日数をお伝えします」と書けば、次の段取りが伝わります。

引き受けられない場合は、受付済みのまま残さず、「お問い合わせの[依頼内容]は、現在お引き受けしておりません。ご希望に添えず申し訳ありません」と返します。できる範囲があるときだけ、その範囲を付け加えてください。

送信前には、差し替え箇所を確認します。

  • 宛名と相談内容が、今回の相手に合っているか確認します。
  • 回答予定日が、自分の作業予定に収まるか確認します。
  • 不要な質問や、別の顧客名が残っていないか確認します。

定型にするのは文章の土台で、対応可否や納期の約束は毎回判断します。 自動返信を設定していても、担当者が内容を確認した扱いにはしません。

4. 返信済みでも、案件は終わっていない

受信箱の既読マークだけで管理すると、開いたものの返していないメールを見失います。反対に、一度返信しただけで完了扱いにすると、調査中の案件が消えてしまいます。

表計算シートに問い合わせを一件ずつ記録し、元のメールを探せる件名や受信日を残してください。フォーム、電話、SNSから届いた相談も同じ表に集めると、窓口ごとの確認漏れを減らせます。

管理表には、次の項目を設けます。

  • 受付日、相手の名前、相談内容を記録します。
  • 状態を「未返信・自社確認中・相手待ち・完了」から選びます。
  • 次にする作業と、その期限を記録します。
  • 対応する担当者を記録します。

完了以外の行には、次に動く日を入れます。 「相手待ち」も、放置してよい状態ではありません。いつ見直すかを決め、返信がなければ再確認するか、その時点で終了するかを判断します。

社長一人でも担当者欄を作っておくと、後で従業員に任せる際に引き継ぎやすくなります。複数人で対応するなら、返信する人を一人決め、二重返信を防ぎます。

5. 週末に、聞き直しと期限超過を点検する

運用を始めた週の終わりに、未完了の行を見直します。返事の速さだけを追うより、何が足りずに止まったかを読むと、受付文の修正につながります。

毎回、希望日を聞き直しているなら、最初の確認項目に加えます。逆に、聞いても対応判断に使わない項目は外します。調査に時間がかかる相談では、受付時に約束する回答日を見直してください。

  • 期限を過ぎたままの行がないか確認します。
  • 同じ情報を何度も聞き直していないか確認します。
  • 定型文を直した箇所に共通点がないか確認します。

細かな書式を整えるより、止まっている一件を先に動かしましょう。返信文は実際のやり取りに合わせて直せば、少しずつ自社の仕事に合ってきます。

6. 今日やること

まずは今ある受信箱から始めます。新しい問い合わせが来る前に、返事の土台と未完了案件の置き場所を作ってください。

  • 過去の返信をもとに、受付・追加確認・辞退の文面を保存します。
  • 返事や調査が終わっていない問い合わせを、一つの管理表に集めます。
  • 未完了の各行に次の作業と期限を入れ、毎日の確認時間を予定表に登録します。

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