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税金と消費税・約6分

ポイントで会社の買い物、何を記録する?

公開・あさひ国際会計株式会社

先に結論

ポイントで経費を払ったら、取得元と利用額も記録します。会社と個人のポイントを分け、税理士が処理を判断できる資料をそろえましょう。

1. ポイント払いは、領収書と利用明細をセットに

会社の買い物にポイントを使ったら、領収書に加えて「どこで得たポイントを、いくら使ったか」が分かる記録を残します。カードや銀行から出ていくお金だけでは、買ったものの金額や支払いの内訳を追えないためです。

創業直後は、社長が自分の通販アカウントで備品を買う場面もあるでしょう。届いた領収書を保存しても、ポイントの出所までは載っていないことがあります。注文履歴を開ける購入当日に、必要な画面も保存しておくと月末に探さずに済みます。

  • 購入日、購入先、品名、仕事での用途
  • ポイントを使う前の商品代金と送料
  • 利用したポイント数と、支払いに充てた金額
  • ポイント以外に支払った金額と支払方法

ポイント数と円換算額が同じとは限りません。明細に両方あれば、そのまま残してください。「何を買ったか」と「何で払ったか」を一組で追える状態にしておくのが、最初の作業です。

2. 取得元は「会社か個人か」まで書く

利用先の名前だけでなく、ポイントが付いた経緯も記録します。同じサービスのポイントでも、会社の備品購入で付いたものと、社長の私生活の買い物で付いたものを混ぜると、税理士が取引を判断しにくくなります。

アカウント名義だけで決めつけず、元の買い物を誰が負担したかまで確認してください。個人名義のカードで会社の支出を立て替えている場合は、名義と支出の負担者が一致しないからです。

また、買い物に応じて付いたポイントと、抽選やキャンペーンでもらったポイントでは、扱いを確認する必要があります。「キャンペーン分」とだけ書くより、案内画面も残す方が経緯を伝えやすくなります。

  • 会社が負担した買い物や法人カードの利用で得たもの
  • 社長の私的な買い物や個人カードの利用で得たもの
  • 入会特典、抽選、キャンペーンなどで得たもの

最初に使うサービスごとに取得元を確認し、以後はいつもと違う経緯のポイントを使ったときに追記する運用なら、手間を抑えられます。

同じ残高に会社分と個人分が混ざり、今回どちらを使ったか分からない場合は、「取得元が混在」と書いて利用履歴を添えます。推測せずに、税理士に確認することをおすすめします。

3. 「値引き」か「支払いへの充当」かを確かめる

ポイントを使ったという事実だけで、帳簿の入れ方を決めないでください。購入代金から値引きされる表示もあれば、商品代金はそのままで、支払いの一部にポイントを充てる表示もあります。

この違いによって、費用やポイント利用分の記帳、消費税の確認箇所が変わります。カードの請求額だけを経費として入力すると、取引の一部を落とすおそれがあります。逆に、注文時の商品代金をそのまま入力すればよいとも限りません。

購入後は、注文確認画面だけで終わらせず、発行された領収書や請求書を開きます。次の表示が読める状態で保存しましょう。

  • 値引き前後の商品代金
  • ポイントによる値引き額、または支払いへの充当額
  • 税率ごとの対象金額と消費税額
  • 現金やカードなどで支払った残額

消費税を申告する会社では、ポイント利用後のカード決済額だけから消費税額を計算し直さないようにします。請求書の表示とポイントの仕組みを税理士に確認し、会社で使う記帳方法を決めてください。

領収書に利用額が載っていなければ、注文詳細やポイント利用履歴を追加します。税務処理に合わせて数字を書き換えず、発行された資料をそのまま渡します。

4. 個人のポイントを使ったら、精算前にひと言添える

社長個人のポイントで会社の消耗品を買ったときは、立替精算の資料にその事実を書き添えます。商品の表示価格を丸ごと「社長が現金で立て替えた額」として処理すると、実際のお金の動きとずれてしまいます。

税理士には、個人ポイントを使った分と、社長の現金やカードで払った分を分けて伝えてください。ポイント相当額を会社から社長に戻すかどうかも、現金の立替分と一緒にせず相談します。

  • 個人のポイントを使った旨と、その円換算額
  • 社長が現金や個人カードで支払った額
  • 会社から社長へ精算済みの額と精算日

全額をポイントで払っても、会社で使う品を購入した記録は残します。口座からの出金がないため、会計ソフトの自動取込だけでは購入を拾えません。毎月渡す経費資料にも入れておきましょう。

今後の買い物は、会社用の購入アカウントや支払方法に寄せると、取得元を確認する負担が減ります。既に混ざっている残高は、その状況を伝えてから整理の方法を決めてください。

5. 月末は、ポイント利用分をまとめて渡す

税理士への提出日までに、ポイントを使った買い物の一覧を作ります。大がかりな管理表は要りません。普段の経費一覧に、取得元、利用額、資料の保存先を追記する形で足ります。

一つの購入に対して、領収書と利用明細を同じフォルダに置き、購入日と購入先で対応が分かるようにします。カード明細から取り込んだ取引と、手入力した購入が重なっていないかも確認してください。

  • ポイント利用一覧と、対応する領収書・請求書
  • 利用額や取得元を補う注文詳細・履歴
  • 全額ポイント払いなど、カード明細に出ない購入のメモ

初めてポイントを使った月に、記帳と立替精算のルールを税理士と相談します。まだ依頼先が決まっていなければ、元の資料と内訳を保存し、自己判断で差額を消さずに保留します。相談時には、使っているサービス名と実際の明細を見せると話が進みます。

6. 今日やること

直近のポイント払いを一件開き、領収書だけで支払いの内訳まで追えるか確認してください。足りない画面を保存したら、次の購入から同じ手順を使います。

  • 直近の購入の領収書と、ポイント利用額が分かる画面を保存する
  • 取得元が会社か個人か、買い物由来か特典かをメモする
  • 税理士に資料を送り、記帳方法と社長への精算方法を確認する

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